ラベル イスラエル人、パレスチナ人の声 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2015/07/31

残り一週間!!

第13回日本・イスラエル・パレスチナ学生会議まで、残すところあと1週間となりました!!
とうとうこの日がやってきてしまった...!という感じです。

今日から、イスラエルとパレスチナからの参加者からのメッセージを連載していきます!彼らには、自分の好きな写真と、本会議での目標や期待を書いて送ってもらいました。
参加者全員のものを掲載後は、参加者紹介としてHPに掲載します。どうぞお楽しみに!

では、早速一人目のメッセージです。
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[Shai from Israel]
I hope that in this journey, we will be able not just to make new friends but also engage in meaningful conversation.
I hope that we will be able to get to know other people, other cultures and Japan in general.

この旅では、新しい友人を得るだけでなく、有意義な会話をしたいです。
様々な人と知り合い、新たな文化や日本について学びたいです。
(日本語訳by中村)
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彼女は歴史がとても好きだそうです。いったいどんな話ができるか、とても楽しみです:)

2012/11/28

イスラエル人、パレスチナ人へのヒヤリング

11月20日、JIPSCはイスラエル並びにパレスチナでなにが起きているのか、過去参加者に安否確認とヒヤリングを行う決定をしました。そして11月21日、一名の過去参加者から日本人へメッセージが送られてきました。この過去参加者はイスラエルに住むパレスチナ人です。

原文をそのまま訳したものを掲載しています。

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ここにいる私たちはみんな家で無力さを感じている。状況を変えるためになにをすることもできないし、それが悔しい。そして私の家族、友達、そして私はみんな無事です。幸運なことに私の家は北にあって、イスラエルの南部や中央部へ飛ばされているロケットや爆発物の届く範囲からは遠いんだ。おかげさまで。
私は全ての亡くなった人々に対してとても悲しく思うし、私たちの心は彼らの家族や友達の心に寄り添っている。そして両方の側での殺人、暴力がすぐに終わるよう祈っている。

 人間...

がお互いにそのようなことを行うことを理解できない。私たちは平和が欲しいだけなのに、すごく悲しい。

 一番最近の「レバノン戦争」で今のイスラエル南部の村々と同じような状況下を経験した。2006年、ヒズボラとIDF(イスラエル国防軍)が戦争になった時、(イスラエルの)北部のアラブの村が一番攻撃された。そして130以上のロケットが私の村に落ちた。その頃は今のようにロケットを打ち落とす技術がなかったんだ。私の人生で一番怖く震え上がった経験は自分の家から50メートルの距離にロケットが当たったのをこの目で見て、それによって2人が怪我をした時のことだ。(幸いなことに死者は出なかった。)だから、イスラエルの人々の気持ちもわかる。ずっと恐怖にさらされ続けるのは耐えられないものだよ。

 でもその一方で、パレスチナ人の血をひく者としてIDF(イスラエル国防軍)によって行われる行動が卑劣でありがちであると認めなければならない。

イスラエルの戦闘機と空軍が行っていることを知れば彼らの側に立つことは難しくなる、特にアラブ人として。ガザ地区に生まれたというだけで女性、子供、そして罪のない民間人の命が軽く扱われるんだ。
 アラブのメディアもイスラエルのメディアも2つの正反対の方法で状況を報じがちだ。それぞれがお互いを悪者として扱う。君も知っているように、私たちイスラエルに暮らすパレスチナ人にとって両方のメディアを開くことができるから本当は何が起きているのか知ることは本当に難しい。でもある面ではIDF(イスラエル国防軍)が変化を起こすことが出来ると信じている。なぜなら、IDFの方がより強くて破壊的だから。殺戮と破壊は止められなければならない。そうでなければ、別の「ガザ戦争」のようになり誰もがどうなるか予言することはできない。

 何が起きているのか知ることは遠く離れたあなた方にとって難しいということはよく分かるし、現地のいろいろな地区に住む人の話から全体像を見ようとすることは素晴らしいアイディアだと思う。ガザの人から話を聞くことは素晴らしいし、戦争の生の情報を得ることになるだろう。もしユダヤ人に聞けば、その人はイスラエルの視点からの話を聞けるだろう。もしアラブ人やパレスチナ人に聞けば全く反対の意見が聞けるだろう。だから両方の側から意見を聞くときには、その情報の発表の仕方を注意しなければいけない。それが理由で、JIPSCのメンバーの仕事はもっと難しくなることも考えられる。みんなは一方では、日本の人々に真実を伝えたいだろうし、もう一方ではメディアが伝える嘘やイスラエルとパレスチナの地元の人々の偏った考え方によって人々を間違った方向に導きたくないだろうと思う。

 もう一度言うけれど、この状況がよくなってすぐに鎮静化することを願っている。なぜなら誰も戦争によって利益を得ることはないし、今のイスラエル人やパレスチナ人が現在置かれているような恐怖にさらされて良い人なんていない。私はいくつかの点で平和に穏やかに、そして安全になればいいと思う、ちょうど日本のように…

2011/11/13

なぜ日本の学生がイスラエル・パレスチナ問題?

こんにちは。サポートメンバー兼学術の高井です。

今回は日本の学生がなぜイスラエル・パレスチナ問題を扱うのかについて書かせていただきます。


当団体の運営委員に参加した私に、友達がこんなことを言いました。

「日本にも若年雇用や格差、マイノリティへの差別といった諸問題があるのに、どうしてパレスチナ問題なの?」

当団体で活動する上で、この言葉がいつも頭の片隅にありました。
国際問題に関わる自分はちょっとかっこいいと、どこかで思っていた私。
痛烈な言葉でした。

「日本で得られないもの」「日常で得られないもの」を勝手に海外や紛争地、災害地に設定して、予定調和で「成長」する。
それは「行動力のある学生」が陥りがちな罠だと思います。
本当は日常にこそ学ばなければいけない事であふれている。
そのことを直視できないから、イスラエル・パレスチナ問題なのだろうか。
「それは違う!」「でも他人を納得させるような結果を残せていない」
葛藤につぐ葛藤でした。
なぜ日本でイスラエル・パレスチナ問題か。答えの一つを、イスラエル人、パレスチナ人参加者の口から聞くことができました。
「日本で開催することにこそ意義がる」という点で意見が一致したのです。
イスラエル・パレスチナ問題はあまりにも繊細なトピック。
イスラエル国内で議論するには「有言・無言の圧力」が強すぎると。
そのようなしがらみから離れ、本音で対話するためには日本のような場が必要であるというある参加者の発言に、みなが同意しました。

もう1点。
平和構築とは「共通項」を見つける事。
対立勢力の共通項をもって互いの存在を認めていく作業。
それは必ず内部の人間の手で担われなければいけなりません。
あくまでムーブメントの中で、共通項を広げていくしかないのです。
でもその共通項は、内部の人間にはなかなか見えにくく、むしろ外部の人間にこそ見えやすいものでした。
この点については次回以降詳しくふれていこうと思います。

8月の会議をふり返り、自分なりにつかんだ答えが以上の2点です。
友人を納得させることはできるでしょうか。(高井純一郎)